“顔はよく知ってるけど名前を知らないし話した事すらない人”
って皆さんの身の回りに居ませんか??
例えば…
朝のバス停でよく一緒になるお姉さんとか
夕方のウォーキングでよくすれ違う犬の散歩のおじいちゃんとか。
そういう“見慣れた他人”の事を
心理学の世界ではファミリア・ストレンジャーといいます。
ファミリア・ストレンジャーって何??
ファミリア・ストレンジャーは、アメリカの心理学者、スタンレー・ミルグラムが提唱した概念です。
ミルグラムは満員電車で通勤している人達の写真を撮って、それを次の週の同じ時間通勤している人に見せました。
すると、1人あたり平均4人程度のファミリア・ストレンジャーがいる事が明らかになりました。
ファミリア・ストレンジャーとは仲良しになりやすい!?
さっきの例に戻って、例えば毎朝バスで一緒になるお姉さんが居たとしまして…
なんだか、その人に親近感が湧きません??
実はそれ、あっちもそう思ってる可能性があります。
ファミリア・ストレンジャーはお互いに興味を持ってる事が多く
全く知らない赤の他人と比べると、実はものすごく身近な他人なんです。
災害時にファミリア・ストレンジャー同士で助け合った例も、実際に存在するそうですよ。
そもそもなんで親近感が湧くんだろう??
さて、身近な他人といえど、要はまぁ他人なわけですよね。
そんな赤の他人に何故親近感が湧くのかといいますと、まず人には、自分と似たものに好感をもつ心理が備わってます。
同じ学校出身の人、同じ血液型の人
同じような失敗をした経験がある人…
たったそれだけで、なんか好感度あがりませんか??
これを類似性の法則といいます。
まずこの類似性の法則によって、既に多少好感度のある目線にはなっているわけですが…
そこから更に、人にはある程度好意的な感情を持ってる人に対しては、会えば会うほど好感度が増していく心理も備わっているんです。
これをザイオンス効果(単純接触効果)といいます。
そんな感じで、心理的な良循環が働いて、ファミリア・ストレンジャーが生まれていくという寸法なわけです。
恋愛関係への発展はあり得る!?
そんなファミリア・ストレンジャーですが、後に恋愛関係に発展する事とかってあったりするの?と聞かれると…
大いにあり得ます。
というか、多分そんな実例いくらでもあります。
身近な例でいくと…
同じ学校で同い年だけど違うクラスの人同士だったり
同じ会社だけど違う部署の人同士だったり
が恋愛関係に発展する事って、よくあるじゃないですか。
それはまぁ、確かに共通の知人が居るケースが多いので、より発展がスムーズにいくという部分はあるんでしょうけど
・お互いに類似した状況である
・お互いに定期的に顔を合わせる状況である
という二つの点においては、完全にバス停だったりのファミリア・ストレンジャーと同じ構造なんですよね。
なので、もし通勤通学途中や、いつも行くカフェで一緒になる気になる人がいたら…勇気を出して話しかけてみたら、案外いい結果が待ってるかもしれませんよ!
まとめ
そんなこんなで、あくまで他人ではあるけども親近感を持ってくれてる人って、実は身近にいたりするのです。
もちろん、それはその人の中でも形になってないフワフワとした親近感ですが…
全く知らない他人ではなく、”見慣れた他人”。
そんな存在も、自分の身近なところに存在しているよというお話でした。
以上です!
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!

ミズキ ヒラサカ

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